地震はイヤ

美しい庵主さんの地震はイヤのレビュー・感想・評価

美しい庵主さん(1958年製作の映画)
4.2
都会に染まった軽薄な若者、浅丘ルリ子と小林旭が、十年ぶりに田舎にある尼寺に遊びに行く。そこには若く美しい庵主さんもいて…白黒映画。

東山さんと高橋とよさんの愉しい尼さんコンビが良い息抜き。
芦川いづみさんも確かに美しい尼さんだけど、まだぷっくりした浅丘ルリ子さんが溌剌とした魅力全開。この頃がいちばん好きだな。 

悩み、葛藤を抱える芦川さん、微妙な関係の軽薄2人、それなりの化学反応を起こすけど、特に劇的な事も無く何かはっきりと結論づける事も無い。何が言いたい映画なのか?とも思った。でもそれでいい。

それを差し引いても田舎の空気感が魅力的。ぼくの夏休み尼寺版をSwitchで出して欲しい。
特に悪人もいないので心穏やかに可愛い浅丘ルリ子さんを観てられて満足。