伊藤チコ革命的cinema同盟

北西への道の伊藤チコ革命的cinema同盟のレビュー・感想・評価

北西への道(1940年製作の映画)
3.0
288.
フランスとの戦争中に活躍したロジャーズ・レンジャーズの活躍を描いた歴史映画。でも本来は本作はカラー!モノクロが流通してるのは許せませぬ。
題材はサンフランソワの襲撃に基づき、実際に兵士の食人行為もあったとされます。
タフガイロジャーズはフランスと仲良しなインディアン集落を攻撃に道無き道を強引ににすすんでいきます。ここでの船を運ぶ場面はなかなか迫力があります。
途中、モヒカン族の何人かがいい加減な報告をしたので怒って帰らせますが、それでも何人かは随伴。ちなみに隊員も規律を乱す奴がいたらすぐに返してしまいます。
悲惨な行軍です。川を渡るときもかなり無理やりで七名八名が流されてしまうのですが大した損害でないとみんなで喜びます。そんな話じゃない。
インディアン集落の攻撃は圧巻でした。でもあんなにたくさんのインディアン、しかも武装してるのを壊滅させるのは少し演出過多な気がします。
帰りの行軍は悲惨ですね。空腹で規律が乱れ発狂して谷飛び込む、笑いながら大草原を走り出す、カニバリズムに走るやつは射殺。
ようやく砦にたどり着いても飯はなく暴動寸前。そこにイギリス軍が来てなんかハッピーエンドっぽくなりました。
これも歴史を知らないとわからない難しい映画です。