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白夜行-白い闇の中を歩く-のgomimushiのレビュー・感想・評価

白夜行-白い闇の中を歩く-(2009年製作の映画)
3.4
視聴2回目の約8年振りに視聴。

ちょうど原作を読み終えた後だったので、ストーリーにすっと溶け込むことができたのだが少し内容の相違があったのがマイナスポイント。

まず第一に凶悪女である雪穂役が務まるのは「堀北真希さん」以外いないことを再認識できた。

・衝撃のラストを飾る「私は知らない」が弱い
・そもそも名前がミホな点
・韓国映画版だけを観た人は内容がつかみにくい
・桐原亮司役はやっぱり山田孝之か高良健吾

韓国版も悪くはないのだが、どうしても雪穂ならではの冷たさと乾いた演技が務まるのは堀北さん以外考えられないのだ。

なんだろう、雪穂を演じるにはもっと冷血さが欲しいところだ。
特にラストの「私は知らない」で感情を出してはいけない。今作では瞳が揺れすぎだ。

本作では亮司が自殺をするラストこそが1番のクライマックスであるため、一切顔に出さず完全にシラを切らねばならないのだ。

原作を読みながら雪穂が完全に堀北さんで再現をされていてしまったため、少し残念な点となってしまった。

◼️所感
そもそも800P以上ある小説を2時間15分におさめるのは確かに難しいが、日本版ではさらに内容が薄いのだ。

一方韓国版では規制がないためレイプシーンなど全てが映し出され、より原作に添った内容であったのが良かった。

大人の都合でいたいけな子供の運命を狂わせてしまう。復讐、怨念の螺旋。救いのない、哀しい結末。

ドラマ版、日本版、韓国版、それぞれみんな違って良いがやっぱり原作が1番だなと改めて感じさせられた作品だ。
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