「バスと女は去ったら追うもんじゃないよ」
おばあちゃんが孫に言うんですが、いいセリフだなあ・・。
確かに追ったところで帰ってくる女はいないです。
なのに追っちゃう男って未練がましいですね。
2001年ホ・ジノ監督の作品。
「八月のクリスマス」観てこれ観てます。
直近で「世宗大王」という映画が公開される(2020年9月)のでこれもまた楽しみです。
やはりカメラ決めたら長回しです!
そして映画製作に松竹入ってます。この頃の韓国映画って日本企業かなり関わっています。
エンドクレジットに流れる曲の作曲は松任谷由美ですからね!
話としてはすれ違う男と女。
ラジオの音響の仕事をするサンウ(ユ・ジテ)は、DJ兼プロデューサーのウンス(イ・ヨンエ)と仕事で出張。実直なサンウに興味を持ったウンスがちょっと誘い、でも離婚経験のあるウンスは「もうちょっと知り合ってからね」と寸止め!!
そしてお互いの気持ちは盛り上がっていくが・・・。
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派手じゃない。
「八月のクリスマス」にしてもそう。
ホ・ジノの男は皆我慢強く、怒ると黙るタイプ?
決して攻撃的な性格ではないんですね。
するとおのずと映画は内省的なものになりますわな。
でもこれぞホ・ジノなんでしょうね。
固定されたカメラと相まってキャラクターの心情が染み入ります。
ラストは2パターン撮影されていて、もうひとつのものも観ましたが、いやいや本編のほうで正解だと思います。
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