光の旅。これは間違いない。
貧困のどん底なホンジュラスに住むサイラ。
叔父と移ったのはメキシコで、そこからアメリカ行きの貨物列車で旅立っていく。希望を持って。
一方闇の列車。当然移民なので警察が狙う。
そして危機を助けてくれたメキシコ人のカスペル。
裏切りによりギャング団から追われていた彼もまた命を狙われる。
二人に恋愛感情は生まれないが、それに近いまるで兄妹のような感情が芽生える。
列車から見える風景が昼と夜では変わるメキシコの大地。
ラテンのリズムが不安を掻き立てるが、妙に優しい感覚がある。
ラストが予想通りだったのは残念だが、これが現実なのだろう。