どんちゃん

闇の列車、光の旅のどんちゃんのレビュー・感想・評価

闇の列車、光の旅(2009年製作の映画)
4.2
製作にメキシコのスター、ディエゴ・ルナとガエル・ガルシア・ベルナルが名を連ねている作品。監督はこれが長編デビュー作。でもなんだか撮り慣れた巨匠の様な趣き。映像センス良いって感じ。
ホンジュラスからアメリカを目指す移民の少女とメキシコのマフィアの一員である少年。2人の交わるはずのない2本の道があるきっかけで1本に繋がる。
少年は仲間を殺した事でマフィアに追われ、少女は貧困から抜け出す為にアメリカに住む叔母の元を目指す。お互いに恋心はありそうだけど、そこは深く掘り下げずに誰かに寄り添わないと先に進めない、誰かを信頼しないと生きていけない切羽詰まった状況を淡々と映し出す。
ラストも切なく、少年の末路には絶望感も感じるけど列車からの景色など綺麗でなんだか不思議と見終わった後に希望が薄っすら浮かび上がるような感覚だった。
マフィアの描き方がステレオタイプでちょい残念だったけど、それを差し引いても見るべき映画だと思います。
どんちゃん

どんちゃん