ポルノ監督が宗教的な映画を作る為に新人女優を招致し薬漬けにする話。
ヒッピー感溢れるサイケな冒頭から時代を感じる。
肝心な映画の内容を告げず、ただハイな状態で踊り狂う様子を撮影する事しか考えてない監督が狂気的。
映像を残せれば人が死のうと気にしない様子も良い。
LSD入りのコーヒーを飲み誤って死んだ女優を必至に隠そうとしても無理があって面白い。
撮影に向かった彼女を探す恋人がポン中の元女優と不気味なヤブ医者に翻弄される場面も笑えた。
ブラックなギャグと味のある粗さが続き満足

トラッシュ系と言うかグラインドハウス映画になるのかな？？
コメディ・タッチのスリラーにドラッグカルチャーなんかをまぶして小粋な映画にしようとしたんだろうか？全てが雑で投げやりでそこが逆に人によっては楽しめるもんになってる気がするよ、かなり人選ぶけど笑
劇中に出てくる監督の映画を評するセリフで「あいつの映画は脚本も筋立てもキャラ設定もない、おまけに衣装もないぜ」つまり裸しか売りがない監督だって言われてんだけど、こっちは裸すらないよ！
ひとすら緊張感０の空気でテキトーで場面によっては投げやりな演技で珍重なセリフを連発する微妙な美女や胡散臭いおっさんを見て、何でこんなん観てだろう？って込み上がってくる虚無な気分を楽しみながら観るには最適な映画だよ！あ、でも、効果音の使い方がラス・メイヤーのウルトラ・ヴィクセンみたいなとこだけ楽しかったかな？笑

これ中古で買ったんすよ、ディスクユニオン・シネマ館のホラーコーナーで。そこにハゲタカ・ゾンビがたぶん半年は売れないで置いてあるんすが、これはおもしろいんでオススメですよ！