このレビューはネタバレを含みます
ストーリーは知っていたけれど、ちゃんと観たことなかったなと思い、鑑賞しました
評判通り、グレタ・ガルボ最高の演技でした
誇り高く生き、凛として堂々とした佇まい
同じ仲間の女性陣とは比べ物にならないくらいの美貌と落ち着きと気品と上品さ
一方のロバート・テイラーも麗しき美貌で観客の目と心を掴みます
その美貌でお金や欲しいものは全て手に入れるけれど、愛は知らない
そんなマルグリットがアルマンと出会うことによって、本当の愛を知り、葛藤していく姿をグレタ・ガルボが最高の演技で表現しています
驚いたのは、マルグリットは字を読めるけれど、綴りがわからないといったこと
でも、1840年代の女性だとそういった人は多かったのかもしれないですね
ラスト、何としてでも立ち上がり、髪をとかし、口紅を塗りたい、そして椿の花を腰に添えるマルグリットとガルボの演技に涙しました
マルグリットは亡くなるまでに本当の愛を知れて、アルマンに出会えて本当によかったですね
マルグリットも本当にアルマンを愛しているならば、あのジジイ(言い方悪くてごめんなさい)の言うこと聞かずに、貫き通せよ!と思ったけれど、時代が違うと価値観や考え方が違うから、当時はあれでよかったんだろうなと思うしかないですね
また、見方が違うのかもしれないけど、マルグリットの友人、プリュダンスも結局はマルグリットを利用していて、心なく、友達のふりをしていただけなんだな、と
プリュダンスの下品な振る舞いや言動もある意味見応えがあるのかもしれません…
それに引き換え、ラストのガストンの優しさが沁みました…
ずっと気になっていた本作、もっと早く観ればよかったと思うくらいの名作でした