さらしな

椿姫のさらしなのレビュー・感想・評価

椿姫(1937年製作の映画)
4.0
原作未読、あらすじを知っている程度の知識で見ました。
椿姫ことマルグリットの美しさたるや!
高貴でキリッとした美貌で、振る舞いにも(他の娼婦と比べて)品があり、性格も良い、ああ、確かにこれは金持ちの男が手元に置いておきたいと思う女だなと思いました。
しかし、運命は残酷である。
マルグリットは、アルマンのような誠実純情な男のファム・ファタールであり、マルグリットにとっても、アルマンがオム•ファタール。
一見「両思いじゃん」ってなるけど、マルグリットはあくまでも高級娼婦。
マルグリットはアルマンの父から「息子と別れてくれ」と懇願され、マルグリット自身の意思で、アルマンの将来のために苦渋の決断をする。
派手で、馬鹿みたいに騒ぐ、下品な社交界に咲く一輪の椿の、なんと美しかったことか!
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