とんかつ

トニー滝谷のとんかつのネタバレレビュー・内容・結末

トニー滝谷(2004年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

目黒シネマの市川準特集で鑑賞。

エドワードホッパーの絵画ような美しくも哀愁が漂う作品。
本作では美術館で絵画を鑑賞するように横スライドしていくカットが印象的だった。
また、イッセー尾形の孤独な男、宮沢りえの自然体な美しさ、西島秀俊のか細い語り口で、村上文学の世界観を立体的に表現することに成功していたと思う。

妻の衣服や父のレコードを売ったあとの何もない部屋を見て孤独を実感するシーンは鑑定士と顔のない依頼人の最後にも近いような。
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