「溜め」に命をかける男、ダリオ・アルジェント
ゴブリンの不吉な音楽が鳴り始めてから引っ張って引っ張って引っ張って〜こっちが痺れを切らす直前ぐらいに襲撃が始まる!っていうこの匠の技よ(個人の感想。「いつまで待たすねん、ええ加減にしなさい!」って怒る向きもおられるとは思う)。
それだけ溜める演出を何度もやりつつ映画の尺を100分足らずに収めているんで必然的にストーリーはざっくり、というかあって無きが如しで終盤のあまりに急転直下、いや適当な展開には「ええんかそんなんで⁈」と呆気にとられるが「しょうがねえなあ、アルジェントのする事だし」と何故か納得してしまう。
それと「昔の怪談かよ⁉︎」っていうぐらいの毒毒しい照明も最っ高よ!
余談:「決してひとりでは見ないでください」の名キャッチコピー、当時学校でも「上手い事言うなあ」と話題になったものだが、今日び配信作品とかだと「みんなでツッコミ入れながらでないと見れたもんじゃない」という意味になってしまう。