イタリアの巨匠、ダリオ・アルジェント監督の代表作。「決してひとりでは見ないでください」という日本での宣伝文句も有名。
リメイク版公開間近ということで、おさらい鑑賞しました。といっても僕の地元では公開が絶望的なんですが…
赤を中心とした派手な原色を多用した不気味なセットや、恐怖を煽る狂ったような音楽が印象的。
殺戮描写も凄惨としていて、特に最初の殺人シーンはもはや芸術品。
殺人者が得体の知れない何かという点も不安を掻き立てます。
一方でストーリーは正直すっからかんという感じで、アルジェント監督が作り出す特異な演出や雰囲気をただ繰り返し楽しむだけの作品と言えなくもない。
でもホラーってこんな感じで全然いいんですよ。血と叫ぶ美女を見せてくれればそれで。
というかこれだけ狂ったような演出と抱き合わせで見させてくれたんだら、むしろ御釣りが来るってもんです。