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ストレイト・ストーリーのakubiのレビュー・感想・評価

ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)
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老害だとかなんだとか古びたひともものも爪弾きにされがちだけれど、染み込んできた苦汁とともに、寛容や知恵や伝えてゆかなければならない経験が言葉となって滲みでる。そんな想いが夜空の無数の星の煌めきとなってふりそそいだ。
ぼろぼろの身体を見つめ合うふたり。おんぼろミニトラクターをみた瞬間のハリーの表情(お芝居)がすばらしすぎてふるえた。鹿がすきなのに毎度鹿と衝突してしまう彼女がおかしくて(可哀想で。わたしたちはみんな)すきだった。

無理やりにねじこまれた笑いや気まぐれな 間 がしらじらしくてまるで、ひと そのものを覗き見させてもらっていたようなここちだった。本とリンチのミスマッチ。
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