スローすぎるロードムービー。
じいちゃんの語り口が好きすぎる。
これが初のデビッドリンチ作品体験
鬼才監督との事でなかなか
手が伸びなかったのですが
なかなか好きな映画でした。
カット割の間が独特で、
状況を説明したいんだかしたくないんだかな視点が面白い。
煙にまかれるように映りかわる。
でも風景はじっくり撮られてて
星空も、朝陽も夕陽も、とうもろこし畑も
悠然とした原風景に、住んだ事もないのにどこか懐かしさを感じさせます。
主人公は、突拍子もない行動するユーモラスな面白じいさんだという第一印象が、旅の中で出会う人との会話から、なんとも真摯で柔和な人となりがわかってきます。
会話でのアップの表情もめちゃいいし、ふとした時に満足げな表情をしているのが、良かった。
そしてキャンプスキルを軽く持ち合わせていて、実は只者じゃないかも感。
自分も元気ハツラツな祖父が近くで住んでおり、
じいちゃんっ子な自分は余計に感銘をうけました。
焚き火の前だとみんな次第と打ち解けて饒舌になるものなんですかね。
定期的に見返したくなりそう。
