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麦秋のwatageのレビュー・感想・評価

麦秋(1951年製作の映画)
4.3
小津作品を観るのはこれが2本目です。
嫁入りを巡るホームドラマ。
演技が抑揚少なめで淡々と進むのが
小津監督の特徴ですが
意外とユーモラスなやり取りも
数々あってクスッと笑えました。

東京物語で原節子を観て、
お淑やかなイメージがついていたけど
今回は結構、奔放で自由を謳歌してる
未婚のアラサー女性役でそれも板についているからやっぱり名女優と実感。

友達役の淡島千景が表情豊かで良かった。
原節子と楽しい掛け合いを見せてくれました。昔からの気の知れた友達ってやっぱりいいわ。罵り合ってても信頼関係があるから笑い話に。

ローアングル固定でのカメラの画づくりが有名ですが、今作では何場面かだけ少し移動させることもあったのが印象的でした。

自分としては
風船を眺めるシーンとか砂浜で語らうシーンが好きでした。めちゃくちゃ沁みました。
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