オールド

路上のソリストのオールドのレビュー・感想・評価

路上のソリスト(2009年製作の映画)
4.0
常人という言い方自体にすでに偏向があるのだけど使わせてもらうとして、常人にはおよそ感覚できない、なんらかの作用とベクトルを空間・時間・世間に感じ取ってしまう人達がいる。よかれと思った働きかけが、かれらにとっては圧力やノイズでしかないことがある。治療や矯正の対象ではなく、互いの分を尊重しながら適宜に調律を試みる一人の相手(soloist)として向き合うことの大事さ。
世界は、美しくするためのもの(他動的)として手に取るのではなく、ただ美しいもの(自動的)として眺めたい。空撮の変化がそう物語る。
オールド

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