Jumblesoul

地球最後の日のJumblesoulのレビュー・感想・評価

地球最後の日(1951年製作の映画)
3.5
宇宙人や怪物とのドンパチが一切無いので、SFというよりは古き良き時代の空想科学映画といった方がピッタリの作品。
大型惑星の接近のため地球が壊滅する事が判明し、未知の小惑星に選ばれた者達が脱出するというノアの方舟未来編とも言うべき話。最後まで心理ドラマの要素があり、なかなか面白かった。
ハリウッド全盛期のものらしく取って付けたような恋愛小芝居や、多数のエキストラを含め有色人種が一人も出てこないなど、今では考えられない演出が少し不気味でさえある。ヒロイン役バーバラ・ラッシュの上品な美しさは良かったけど。
50年代前期の作品にしては、地震や津波などの特撮はリアルで良く出来ていたと思う。しかし、肝心なラスト・シーンの新天地の描き方があまりにも手抜きでガッカリ。
あそこにもう少し予算を使って欲しかった。惜しい!
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