【哥斯拉之怪兽王复活】
続いて、子供の頃に初めて観たゴジラ映画を配信で再鑑賞。
本作を観た劇場は、初代ゴジラに破壊し尽くされたあの辺だったと思います。「よくココまで復興したなァ」と感慨深かった記憶・・・と言うのは当時初代ゴジラ未見なので嘘です。
1954年の初代~15作目の1975年で一旦シリーズが終わって9年後の1984年に公開された復活作。話の展開はもちろん全て忘れていたし、ゴジラもコワモテでカッコ良かったイメージだったのですが、頭も目玉も大きくて可愛らしい感じ。勘違いしていたようです。
当時は一時的にゴジラにハマり、パンフの通販で買った「東宝特撮25大作品:復刻ポスター」を良く眺めてました。ラインナップはゴジラ全16作品と、ラドンやモスラ、ガス人間など9作品。当時ビデオデッキが無くその他ゴジラ映画本編を観ることは出来ず、そのB5サイズの復刻ポスター裏のあらすじを繰り返し読んで映像を思い浮かべたものです。そのうち熱も冷めて後追いで観たのは初代ゴジラのみでした。
さて、映画本編はあまり評判良くない模様ですね。今考えればバブル時代、ゴジラ誕生30周年に豪華キャストでとりあえず何かワイワイやろうというのが先行していたんでしょうか。
序盤ラジオから流れる、元祖東宝シンデレラ沢口靖子の歌の時点で嫌な予感はしました。ゴジラに絡む特撮技術はどれもよく出来ていたと思うんですが、何よりお話が退屈。
スーパーXの唯一の見せ場、ゴジラが口を開けるタイミングでウマい事カドミウム弾を打ち込むシーンは、ゲーセンの玉入れゲームやパチンコの開けチューリップのような演出でしたね。
テンポも悪くて間延びしてるシーンも多いですし、もしかしたら当時の私も何か消化不良で、過去作のポスター集を買い求めたのかもしれません。
小林桂樹演じる総理は良かった。「だからさ、俺ァ米ソにこう言ってやったのよ!」って感じで頼もしい。
初代ゴジラで勇敢に描かれた実況アナとは違い、田中健演じるスクープ雑誌記者は沢口靖子を失望させていました。