ゴジラの作品情報・感想・評価

「ゴジラ」に投稿された感想・評価

ゴジラ誕生30周年記念作。時系列的に1作目から繋がる30年後の話。金も力もかけてるのは分かるし、街のミニチュア造型とか頑張ってるとは思うがなんかパッとしない。対ゴジラ兵器「スーパーX」そこそこ活躍してたがもっさりしたデザインでリアリティなく好きになれず。ゴジラ頭部や足の巨大造形物作って撮影し実存感出そうとしてるが、造形が不細工で逆効果。米ソが干渉してきてゴジラ退治に戦術核の使用案も出てくる政治的な展開はなかなか社会派で本格的だが、ゴジラ上陸騒ぎのどさくさに紛れて高層ビル内で無銭飲食する浮浪者役の武田鉄矢の方が印象に残るバランス悪い脚本に問題ある。そもそも何故ゴジラが核物質や放射能をエネルギー源とする設定にしたのか?作劇上の安易な核の便利使いに違和感をおぼえる。
Kuuta

Kuutaの感想・評価

2.9
シリーズ復活、平成シリーズの幕開け。昭和のヒロイックな作風から転じてあえて敵怪獣を登場させず、恐怖の対象としての側面を取り戻そうとしている。米ソの板挟みで意地を見せる日本、のような当時の時代感を映した展開も。社会風刺が強めだが、原発描写はかなりあっさりしている。伊福部音楽は無し。

総評として、序盤の穏やかな滑り出しは良いが、見せたい場面が増えてくる中盤以降、編集もぶつ切りな印象でどんどんストーリーが散漫になってくる。民間と国の書き分けや、作劇上の連動ができていないのが原因だろう。こういう路線なのにテンポが緩いせいでいまいち緊迫感がないのが痛い。ジリジリした緊張感を出すつもりが単に間延びしてしまっているような。
真面目に作っている熱意は感じるが、中途半端な完成度。リアル路線にスーパーXのような超兵器がねじ込まれている不自然さが今作のアンバランスな脚本を象徴しているような気がする。以下、細かな印象。

ホラーテイストで緊張感を煽り、記者が特ダネを出すべく取材を進める形で物語の中心に入っていく序盤の流れはなかなか。巨大フナムシもキモくていい感じ。

続いてゴジラ初登場。総力挙げて自衛隊が警戒すると言った直後に上陸されるのは何かのギャグなのか。ゴジラの見た目は怖くもカッコ良くもない、なんとも言えない感じ…寄りの視点ではサイボットゴジラを交えるせいか、全編で表情が安定しないのがノイズになった。
総理は原発をぼーっと見てないで指示出せよと思ったし、記者も教授の同行とはいえ危険な現場にあっさり近づいていって、この辺りから急に脚本が緩くなった印象。ゴジラが炉心を手に持つシュールな絵面は面白い。VSデストロイアのラストでも毎回感じるが、放射能食ってくれるならゴジラも上手く使えば役に立つような気がしてしまう。

鳥の音波の研究を始める教授だが、国の危機なのになんで一人でゴジラ対策やってるんだ。。

戦術核の使用を巡り、米ソの板挟みになるが総理が突っぱねる。この辺はファンタジーでありつつも、右往左往する日本政府のやり取りなど、まあまあ緊迫感があった(シンゴジラとの核へのスタンスの違いも面白い)。一方でソ連の核の誤発射の下りは時間制限ものなのに全くドキドキしない。30分で新宿の避難が完了するわけがないし…。撃墜された核の影響で空が赤く染まるのは良い演出だった。

ゴジラの目の前で止まる新幹線が持ち上げられるのは初代オマージュだろう。この恨みがシンゴジラでは無人在来線爆弾という形で晴らされることになる。都市破壊描写はなぜか薄味な印象だった。何が足りないんだろうか…。

カドミウムでフラフラするゴジラがかわいい。ビルに沢口靖子の兄貴が自ら助けに来るが、この方法を取る必然を感じず、主人公を二手に分けるためのご都合主義に見えた。新宿ビル群に対してのゴジラのサイズ感は物足りないが、スーパーXはビルの間を動きながらよく頑張って見せ場を作ったと思う。通常兵器の乱れ打ちは有無を言わせぬカッコ良さだった。

三原山への誘導、何の試験もしてないし、ちょうど良いところにアンテナはあるし、肝心な場面なのに政府は関わってないしと、非常にモヤモヤが多い。教授はゴジラの死に複雑な表情を浮かべていたが、平田昭彦的にゴジラに入れ込む理由の描写は台詞で良いからもう少し欲しかった。

原潜や原発で食事し、音波で誘導されるなど、意外とゴジラの生物としての側面が強く出ていた。硬派な路線であるからには、個人的には戦争と科学という概念的なテーマももう少し掘り下げてほしかった所。何より、特撮であまりワクワクできなかったのが残念。ただ繰り返しになるが、スーパーXはとても良かった。58点。
書庫番

書庫番の感想・評価

3.0
公開年に劇場鑑賞。

巨大フナムシが気持ち悪かったのとゴジラから逃げ惑う武田鉄矢の印象が強い。

このレビューはネタバレを含みます

 ゴジラが復活して静岡の原発や東京都新宿を襲撃して、ゴジラ対策に走り回る若者たちや。米国やソ連が戦術核兵器を使おうとしたりして総理大臣をはじめとする政府関係者たちの話。
 
 タイトルにもなっているゴジラを期待しますが、100分の映画のうち15分くらいしか出てこずフラストレーションの溜まる映画でした。しかも出てきても、クライマックスは新宿でのスーパーXという首都防衛機との攻防ですが、これがそんなに迫力がないのが痛いです。ゴジラが動いてない感がいっぱいなのが原因でしょうか。
 話のラインは、総理大臣をはじめとする政府が米国とソ連の冷戦の間に挟まれる苦悩などが描かれつつ。ゴジラを研究する博士のもと新聞記者とその娘さんとの淡い恋。
 この主人公の記者さんが全く描かれないので、主人公なのかな? と最後まで見てても疑問で。序盤はヒロインである娘さんに対して特ダネのネタ元として接近して嫌われるという展開だったのに、急にいい感じの恋に発展するという。主人公コンビより武田鉄矢さん演じるホームレスの方がまだ魅力的でした。

 展開もずいぶん遅くて、なかなかゴジラが出ないのも痛いです。ゴジラが日本に現れたら? というリアリティを見せるのは面白いと思いますが。その割にゴジラがやってきて避難命令が出てるのに普通に新幹線が走っていたり。スーパーXという新兵器が出てきたりとどっちつかずな印象でした。ソ連の核兵器が飛んできてるのに、普通に民衆が街にいたりするし。原発に現れるゴジラを霧で発見できない自衛隊……。どんだけマヌケなんだとかばかり気になってしまいます。
 
 政府関係の役者さんは重厚で小林桂樹さん、小沢栄太郎さん、金子信雄さん、加藤武さん、佐藤慶さん、鈴木瑞穂さんなどがゴジラ対策について語っていて迫力がありました。 
 せっかくカッコいい題材と役者さんを使っているだけに残念な映画でした。
ぬるい人間ドラマとぬるい人間のアクションがやや長過ぎて退屈なパートが多かった。
もっとゴジラが見たい。
いうほど悪くないのでは……。久しぶりに復活したゴジラとなるとハードルは高かったのだろうか。

この作品をバージョンアップさせたのが『シン・ゴジラ』だと思った。登場する怪獣がゴジラのみ、首相対ゴジラ、閣僚たちの会議、怪獣ではなく巨大生物という呼称……。
MiYA

MiYAの感想・評価

3.3
「午後のロードショー」にて。本作の主人公はゴジラでもなく田中健でもなく、小林桂樹ではないか。彼が演ずる首相が、核兵器使用を要求する米ソに対して、非核三原則を理由にきっぱり拒否する場面が本作のハイライト。日本人がゴジラを見るということは、核を考えることなのだなと再認識。
れじみ

れじみの感想・評価

2.9
数年ぶりの鑑賞だが日本国内における核使用の是非の展開がシンゴジラとまるっきり同じなのは驚いた。こちらは首相があなた方の国にゴジラが現れたら核を使いますか?の一言で決着するが、シンゴジラでは彼らは同じ状況でも核を使うと言う変化があるのが面白い。
政治的な部分は見応えあるが、肝心のゴジラ上陸以降の展開はスーパーXとの対峙、三原山への誘導を引き延ばしすぎていて飽きてくる。
1984年のゴジラの銀幕復帰作。
最初の遭難船内での死体発見シーンで、今回は怪奇映画に立ち返っていますと観客に申し開きしているように、敵怪獣の登場せず初代ゴジラを意識した硬派なストーリーの作品となっている。
政府はゴジラの復活を確認するも、国民に公表すると国民がパニックを起こすとのことで最初は隠蔽し、アメリカとソ連の武力衝突を避けるためにゴジラの情報を解禁するなど、当時の外交事情などが描かれている。
本作の特徴は、昭和シリーズとはうって変わってゴジラが徹底的に嫌われものだということだ。最初にゴジラに仲間を殺された学生は勿論、日本政府も、自衛隊も、生物学者も、みんなが躍起になってゴジラを殺そうとする。四方八方からの攻撃をものともしないゴジラの姿に、ちょっと勇気付けられる。
技術的に進歩している点としては、アニマトロニクスでゴジラの表情を描いているところ。眉とくちびるが動く大掛かりな仕掛けだ。ゴジラが破壊する高層ビルのミニチュアの巨大さもシリーズ随一だが、これを引き画でみると案外迫力がなく、棒立ち状態のゴジラにも生物感がない。特撮シーンと俳優のドラマシーンのつなぎが上手くないので、ゴジラが暴れているのにまったく快感を感じなかった。これはいただけない。ゴジラ映画ならば、主役のゴジラが登場すれば「待ってました!」となるはずなのに、本作はゴジラが出てくるまでは面白いのに、ゴジラが姿を現してからはどんどん冷えていく。ゴジラをみているはずなのに、すこぶる退屈なシーンの連続にげんなりしてしまった。こんなにつまらなかったっけ?つまらないという一点においては、シリーズ中でもぶっちぎりの駄作だ。
初代を下敷きにしていながら、ゴジラが口から吐くのはチェンコフ放射ではなく単なる高熱を帯びた光線だという逃げ腰の改変や、ゴジラは触れただけで核物質を吸収してしまうという誰も傷付けない設定、首相が米ソ特使に言ってやったぞ感満載で言うお説教など、どうにも好きになれない映画だが、とりあえず沢口靖子の大根っぷりが微笑ましい。
欠点は多い作品だとは思うが、今になって見返すと『シン・ゴジラ』を見据えていたテーマの先見性をもって評価できる作品ではある。
こ

この感想・評価

3.0
辻褄があわないところもあるけど、
なかなかよかったのではないでしょうか。
でも音楽がなんか違和感なんだよなあ。
武田鉄矢はなんなんだ。
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