ー記憶に時効はないー
ー過去は未来に復讐するー
歳を重ねるって嫌なものさ
十代なんて 余裕で自由ぶって
いつからでもやり直せるし
自分の汚点にゃ目も瞑れるって
安易に思い込んでしまえてたのに…
社会人になって 守るもんができて
ちょっと賢く だいぶ脆くなるとさ
あの頃のいい加減な自分が犯した過ちや
簡単に忘れられるって思ってた出来事が
より鮮明に甦っては 償いさえできない焦燥で
過去の自分が憎くて 耐えられなくなったりもする
後悔のない人生を…なんて軽はずみな標語を唱えても
後悔なく人生を過ごしてる奴って
実際はただマヌケで孤独なだけじゃねぇか…
誰だって 人を愛せば 自分が憎くもなるだろう
自分だけを愛しては たぶん生きられないのさ
原作は 結構好きだったんだけどな
映画化して オムニバスで切り分けて観ると
なんだか “隙”が目立ったかなぁ
柄本時生から香川照之への成長は
すごく合ってたと思う