真魚八重子

魔の谷の真魚八重子のレビュー・感想・評価

魔の谷(1959年製作の映画)
3.5
豊かな映画だなあと思う。強盗チームがそれぞれキャラが立っていて、人間ドラマも描かれている。炭鉱へ強盗に行くというのは厄介な思いつきだが、クロスカントリーが登場する移動シーンは、この手の映画では珍しい。モンスターの腕が棒で、マジでビシッと伸びた状態でしかないのが、お?という感じで逆に目を引く。でも捕らえた人間たちを蜘蛛のように糸で捕獲したままにしておくのとか、その状態の美術が意外に気持ち悪くて怖い。モノクロで、ラストカットの火焔なども苦しそうで恐怖を感じる。
真魚八重子

真魚八重子