しらすごはん

ミッドナイト・スティングのしらすごはんのレビュー・感想・評価

ミッドナイト・スティング(1992年製作の映画)
5.0

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️の名作です。

自分にとって。

情報の海に飲み込まれて、すっかり沈んでしまった作品の1つ。

『スティング』の亜流と、当時から捉えられたいた節あり。

本国では、ボクシング映画の傑作として、それなりに評価されているようですが、日本ではほとんど言及されなくなってます。



『がんばれベアーズ』のマイケルリッチー監督。

ジェームズウッズ主演。

ルイスゴセットJr.に、ヘザーグラハムも出ている。

ベストセラー作家レナードワイズの「ディグスタウンの戦い」が原作(未訳)。

これで良い作品にならないわけがない。


人生連敗続き。

つぎもきっと負ける。

生活をコントロールできている感が全くしない。

そんな気持ちに陥ったら、思い出してほしい映画です。


「警告! 開映1分後に既にだまされている」

とキャチコピーに書いてあります。


あらすじはこう。

主人公は、服役中のしがない詐欺師。

ボクシング賭博で億万長者になった街のボスを相手に、詐欺を仕掛けようと刑務所内で計画を練る。

ボスは、汚い手を使ってボクシング賭博で大金を手にし、今でも街を牛耳っていることが分かっていた。

出所後に主人公は、ボスを挑発して、わざわざボクシング賭博というフィールドに誘いこむ。

味方は少ない。

ボスに虐げられた人たちの力を借りて、なんとか作戦を遂行しようとする。

しかし、完璧かと思われた計画も、ボスの妨害により、ほころびが出始める。

仲間にも犠牲が出てしまう。

(もう、金銭目的ではなくなっているでしょう)

(ボクシング賭博にこだわらなくても)

(無理、あきらめよう)

なんとか、弥縫策で持ち直し、最終決戦に持ち込むことができたものの、敵は思いもかけない卑怯な手を繰り出してきた。

絶対絶命。

既に万策尽きた。

主人公達は、完全に追い詰められた。

ところが、
絶望的状況のなか、大観衆の前で、
主人公は「〇〇、〇〇〇」と2言のみをリングに向かって発する。

主人公は勝ったのか。

やり遂げたのか。


確かに、クライマックスシーンまで騙されてました。

この壮快さは何?

『ショーシャンクの空に』と同じくらい、心にささりました。

気に入った。

自分のなかでは、「ショーシャンク〜」とペアになっているような感覚です。


希望を現実に落とし込むがテーマ。

希望を現実に落としこむことは、そうそう簡単ではない。

知恵と矜持で可能になることがあるかも、です。


『ショーシャンクの空に』は、投票でオールタイムベストの上位に選ばれるほど有名になってます。

一方、この作品は忘れ去られようとしている。

『ミッドナイトスティング』は1992年、『ショーシャンク〜』は1994年の公開でした。


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クリップよろしくお願いします❗️
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