⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️の名作です。
自分にとって。
情報の海に飲み込まれて、すっかり沈んでしまった作品の1つ。
『スティング』の亜流と、当時から捉えられたいた節あり。
本国では、ボクシング映画の傑作として、それなりに評価されているようですが、日本ではほとんど言及されなくなってます。
『がんばれベアーズ』のマイケルリッチー監督。
ジェームズウッズ主演。
ルイスゴセットJr.に、ヘザーグラハムも出ている。
ベストセラー作家レナードワイズの「ディグスタウンの戦い」が原作(未訳)。
これで良い作品にならないわけがない。
人生連敗続き。
つぎもきっと負ける。
生活をコントロールできている感が全くしない。
そんな気持ちに陥ったら、思い出してほしい映画です。
「警告! 開映1分後に既にだまされている」
とキャチコピーに書いてあります。
あらすじはこう。
主人公は、服役中のしがない詐欺師。
ボクシング賭博で億万長者になった街のボスを相手に、詐欺を仕掛けようと刑務所内で計画を練る。
ボスは、汚い手を使ってボクシング賭博で大金を手にし、今でも街を牛耳っていることが分かっていた。
出所後に主人公は、ボスを挑発して、わざわざボクシング賭博というフィールドに誘いこむ。
味方は少ない。
ボスに虐げられた人たちの力を借りて、なんとか作戦を遂行しようとする。
しかし、完璧かと思われた計画も、ボスの妨害により、ほころびが出始める。
仲間にも犠牲が出てしまう。
(もう、金銭目的ではなくなっているでしょう)
(ボクシング賭博にこだわらなくても)
(無理、あきらめよう)
なんとか、弥縫策で持ち直し、最終決戦に持ち込むことができたものの、敵は思いもかけない卑怯な手を繰り出してきた。
絶対絶命。
既に万策尽きた。
主人公達は、完全に追い詰められた。
ところが、
絶望的状況のなか、大観衆の前で、
主人公は「〇〇、〇〇〇」と2言のみをリングに向かって発する。
主人公は勝ったのか。
やり遂げたのか。
確かに、クライマックスシーンまで騙されてました。
この壮快さは何?
『ショーシャンクの空に』と同じくらい、心にささりました。
気に入った。
自分のなかでは、「ショーシャンク〜」とペアになっているような感覚です。
希望を現実に落とし込むがテーマ。
希望を現実に落としこむことは、そうそう簡単ではない。
知恵と矜持で可能になることがあるかも、です。
『ショーシャンクの空に』は、投票でオールタイムベストの上位に選ばれるほど有名になってます。
一方、この作品は忘れ去られようとしている。
『ミッドナイトスティング』は1992年、『ショーシャンク〜』は1994年の公開でした。
ちょっと観てみたくなってきませんか?
動画配信実現のため、
クリップよろしくお願いします❗️