このレビューはネタバレを含みます
二重スパイの話で、英仏独典が絡む相当にややこしい本作。
この時代にこれだけ難解なストーリーの映画を作ったのも珍しい。
ヴィヴィアン・リー演じるマドレーヌは、ストックホルムで婦人服のお店を経営しながら、裏ではドイツの諜報員として、敵国フランスから得た情報を提供している。と見せかけて、実はフランスの諜報員で、ドイツに偽の情報を流していた。
ドイツから逃れてきた男をコンラート・ファイトが演じており、この男とマドレーヌは恋仲になるが、実はこの男はドイツの諜報員でかなりの大物だった。
中立国スウェーデンのストックホルムで、展開される諜報活動は、話の筋さえ追えていれば面白い。服の模様が暗号になっているところも面白いし、ラストの海戦シーンもかなり本格的に見えた。どれがどの国かすごくわかりづらいが。。
この時代にこれだけ複雑なストーリーで映画にしたことがすごい。あと、ヴィヴィアン・リーが美しい。