ぱらやん

美女と野獣のぱらやんのレビュー・感想・評価

美女と野獣(1991年製作の映画)
4.0
昨晩、地上波で放送されていた本作を視聴。

黄色いドレス、
野獣のモフモフ感、
壁一面の本棚、
砂糖だばだばのスープ…

幼心をノックアウトする要素が満載。セーラームーン同様、絵を見るだけでときめく無敵ワールド。

ただ、今回わたしはガストンから目を話せなかった。

悪役ガストン。
筋肉隆々。
強気な眼光と言葉。

だが、人間。
魔法も呪いも使えないただの人間だ。単純な力比べなら確実野獣のほうが上。
では、彼をラスボスとする強力な力とは?

それは人身掌握術。
無知で凡庸な市民。彼らの欲求をつかむのが抜群にうまい。

子供や家族を守りたい者、
平穏な生活を守りたい者、
ガストン(権力)に媚びる者、
財宝がほしい者、
中には目的がわからないのに御輿を担ぐ者もいるだろう。

マッチで灯した小さな火は、人々の不安、恐怖、欲望を食い荒らし、瞬く間に成長する。

ただ一番恐ろしいのは、だれ一人として『でも誰も実際に野獣みてないよな』といわないこと。

情報のトレーサビリティ。

その情報の根拠と出所は?
これを意識しないと、私たちは村人のように、野獣に偽りの仮面を被せ、攻撃してしまうかもしれない。

情報を持つことは大切。
だか、質を見極め、判断し行動したのは自分という覚悟だけは忘れぬようにしたい。

最後に、
ベルは鬼嫁になると思う
ぱらやん

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