アキラナウェイ

チェ 39歳 別れの手紙のアキラナウェイのレビュー・感想・評価

チェ 39歳 別れの手紙(2008年製作の映画)
2.5
前編でうまくハマれなかったのが仇になってしまった後編。
頭では何となくわかりつつあっても、心が追いつかないのか、冗長に感じてしまったのは、実に残念。

1965年のキューバ。共産党の中央委員会にゲバラの姿はなかった。カストロに託されたゲバラの最後の手紙。一年後の1966年11月、変装したゲバラは、キューバの妻子に別れを告げ、南米中央部のボリビアに入国。

な、な、なんと!!

キューバの革命を成功に導き、それで終わりではなかった。

次はボリビアの革命を志すゲバラ。
アルゼンチン人の彼が、キューバ、ボリビアとその活動の地を移しながら、尚突き進むのは何故なのか。
彼を突き動かすのは何なのか。

革命という終着点に向けて上り調子の前編に比べ、本作の向かう先はゲバラの死。

史実に忠実であるが故に、後退していくゲリラ部隊を描く本作は以前にも増して淡々としていて、地味。

ぬぁ〜〜〜〜!!!!

1人の男が革命に命を賭しているというのに、それを退屈そうに眺めている自分は何だ!?
何なんだ!?

本当に恥ずかしい話だが、後半に差し掛かって、映画鑑賞における禁じ手"2倍速"に甘んじてしまった自分が不甲斐ない。

…だって
辛かったんだもん。

レビューを書くのに、こんなに言葉が浮かんでこないのも珍しい。

ハマれないってこういう事だ。
普段なら降りてくる言葉も降りてこない。

ベニチオ・デル・トロも、スティーブン・ソダーバーグも悪くない。彼らは真摯に作品を作り上げた。
これはあくまで受け手の問題。

禁じ手"2倍速"を使ったのは、「トランスフォーマー/ロストエイジ」以来の失態でした。

365本のうち1本や2本、こんな映画もあるもので。
どうか許して!!