このレビューはネタバレを含みます
フィルマークスでこれ見てエモかったとか言ってる人は信用しません。資本主義の論理が芸術家を捕らえると、芸術の成功はチケットがソールドアウトになり過剰に消費される事になってしまう。
企業や資本主義の論理はcreativityという言葉ををproductivityの隠れ蓑として使っているという話をこの前友人としたが、この映画もそういう風に消費されて「成功」してしまうところまで来たというか。
エドワード・ヤンの描き出すものって資本主義的な価値観とは真逆のものだと思うんですが。かといってミニシアターに客が入らない方が良いと言ってるわけではない。エモに釣られて見に行った人の中で一人でもこの映画が語る事にピンと来た人がいれば良いし、その人がこれをきっかけに今後映画と関わり続ける人生を送ってくれれば良い。