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ヤンヤン 夏の想い出のクリームのレビュー・感想・評価

ヤンヤン 夏の想い出(2000年製作の映画)
3.6
何となく途中から、引き込まれて観たけど、長い!前半もう少し削れる気がします。ヤンヤンの出番はそんなに多くないけど、彼の可愛さがあるから、観れます。ヤンヤン家族の群像劇。飄々としてるヤンヤンの面白さと終盤に起きる事件は良かったけど、普通かな。

8歳のヤンヤンは、父·NJ、母·ミンミン、姉·ティンティン、と母方の祖母の5人で、台北の高級マンションで暮らしている。ミンミンの弟のアディの結婚式に皆で出席し、アディは長年付き合っていたユンユンではなく、シャオイェンとデキ婚。一悶着あり、祖母は披露宴に出席せず、マンションまで送って貰うのですが…。



ネタバレ↓



一家が帰宅すると祖母は脳卒中で倒れ、介護が必要な状態で戻って来ます。
この日を境に一家は、目まぐるしく生活が変わります。
·ミンミン
母の介護疲れ等で精神的に参り、新興宗教に入信し、山にある施設に入ってしまいます。
·NJ
昔の恋人のシェリーと20数年ぶりに再会。
会社は倒産の危機で、大田という日本人のゲームソフト開発者と手を組む話が進み、東京に出張。
出張先でシェリーと会い、一線は越えなかったが、互いの思いを確かめ合いました。しかし、どちらも青春を取り戻すのは、違うと踏みとどまり、シェリーが黙って帰ってしまいます。
会社は、別の人間と契約交わし、大田の契約は断り会社に戻れと言う。NJは仲間の不誠実さに失望し、帰国。
·ティンティン
隣に住むリーリーと仲良くなり、彼女の恋人ファティとも話す様になるのですが、リーリーは別に好きな男が出来て、ファティに冷たくなると彼はティンティンと距離を縮めます。しかし、リーリーが忘れられず、リーリーと関係のあった彼女の家庭教師を刺し殺し捕まります。
ティンティンが警察の事情聴取を終え帰宅すると祖母が起きていた。祖母は優しく話を聞いてくれました。しかし、3時間前に祖母は亡くなっていた。
·ヤンヤンは、学校で女子達に苛められるけど、その中の1人の女の子が気になっています。家庭はバタバタで誰もヤンヤンを気に止めませんが、彼はカメラに夢中になったり、イタズラしたりマイペースに過ごしています。
祖母の葬儀で、ヤンヤンは祖母に生前に話しかけなかった事を詫び、大きくなったら人に真実を見せる人間になりたいと思うと祖母に話した。

ヤンヤンは、回りの家族を冷静に見ていて、皆の後ろ姿等を自分では見えないでしょ?と言ってカメラに収めます。彼の疑問も的をえていて凄いのですが、大人過ぎる。母が不在となり、一番情緒不安定になるのが普通なのに一番冷静なのは、ちょっと違う気がしてしまった。8歳ですから…。ミンミンの駄目な弟アディが掻き乱すのも楽しかったけど、長い割りにパッとしない普通な作品でした。
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