昔の恋人との熱海旅行、理不尽に終わる初恋、自分の生活の単調さへの嘆き。
悩める大人たちの間で無邪気に一夏を過ごしたヤンヤンも、あの素晴らしい感受性を手放していつか大人になってしまう。
大人になるということは、難しい事がわかるようになる判明、単純なことがわからなくなってしまうことのように思えた。
結局1番おばあちゃんのことを理解していたのは最期まで話しかけなかったヤンヤンだった。
「生まれたばかりの従兄弟を見る度に《私ももう年よ》と言っていたおばあちゃんを思い出すよ」…ラストの作文に泣いた。
結婚式で始まってお葬式で終わる、一夏に人生を凝縮させた映画。