とんぺい

ヤンヤン 夏の想い出のとんぺいのレビュー・感想・評価

ヤンヤン 夏の想い出(2000年製作の映画)
3.7
何で現実はこんなにも夢と違うの。私は目を閉じていたい。

君の留守中に、僕は人生をやり直すチャンスを得た。最初は違う結果になると思ってた。だが、ほとんど同じだったんだ。それで思った。人生をやり直すチャンスなんて必要ないとね。一度でいい。

ヤンヤンの真っ直ぐさに子供の未来は無限だなと思う一方、父親が初恋の相手とのデートの話をしている中、娘が全く同じような状況でデートをしている描写があり、人生は繰り返されていくなとも感じたり。

エドワードヤン独特のカメラワークがやはり大好きで、何でもないシーンなのになにかを感じさせるような雰囲気を醸し出す。

メインはヤンヤンというより父親の方だが、大人になってしまった私たちでは気づけないヤンヤンの感性がこの映画を作っていると感じた。

2018.7.1.191本め