平成狸合戦ぽんぽこのロクサスのレビュー・感想・評価

たぬきが人間に化けて、社会に溶け込んでいくコメディかと思っていたら全然違った。自然破壊により行き場を失った彼らが自らの生存をかけて、人間たちに抗おうとする様がそこにはあった。
公開当時よりも我々人間は動物たちに優しくなれただろうか？それを真に問いかけられる作品である。

「人間を化かしているはずなのに、化かされているのは狸の方じゃないのか」と嘆いた文太の悲壮感がどうしても忘れられない。