よしおよしお

プロメテウスのよしおよしおのネタバレレビュー・内容・結末

プロメテウス(2012年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

確かに本編だけを観ただけではわかりづらいけど、おもしろかった。
解説を読んだ後の2回目の視聴も良かった。

異生物デザイン、造形、未来の機器、文化など、「予算が足りずにこうなりました」的な雑さがないのと、「すべて理由ありきのその形」なまでに考え抜かれている(と感じられる)ところがすばらしい。

序盤の、『アンドロイド』『博士たち』『ヴィッカーズ』『そのほかの乗組員』それぞれの思惑が、解説しすぎない少ない言動によってじわじわ分かってくるところも好き。

終盤はツッコミどころがたたみかけるが、映像に納められなかっただけで、理由づけはあったのかなという気もする。
・ワーム型の異生物にビビらずにちょっかいかけすぎ
・腹に宿したものが何かまったくわからないのに、あそこまでの覚悟で無理矢理取り出さないといけないと思うかな?
・船長が「この星は自分たちを殺すためにある」という核心に気づくの突然すぎ
・船長と仲間、逃げてもおかしくないのになぜが神風する
・戦艦が倒れてくるときになぜ最初から横方向に逃げない?
・黒い液体の効能のバリエーション多すぎてわかりづらい。
(オープニングでエンジニアが飲んだときはボロボロに崩れる。1滴飲んで性行為したら不妊症の主人公がエイリアン妊娠→ということは精子だけでエイリアンに進化したの?皮膚にかかったら狂暴化?ミルバーンの体内に入ったエイリアンは産みつけしてないの?)

エイリアンの続編「2」「3」「4」は『エイリアン大喜利』な印象がぬぐえなかったが、今作は芯を食った物語であると感じました。