りょーこ

オール・アバウト・マイ・マザーのりょーこのレビュー・感想・評価

4.5
ペドロ・アルモドバル監督から全ての女性に向けて捧げられたヒューマンドラマ

どうしても変態なイメージの強い監督ですが、これはじんわりと染み入る優しい素敵な作品でした♪

『ペイン・アンド・グローリー』の雰囲気に近いかな。

母になりたい女たち
母になれなかった女たち
女になった男たち
女優たち

様々な視点からのリアルなドラマ。
これはいい~(*‘ω‘ *)



愛息子エステバンを事故で亡くしたマヌエラ。

数週間後、彼の父親で現在女性のロサに、訃報を伝えるためマドリードへと向かう。

そこで
ニューハーフの友人アグラード
妊娠中のシスター・ロサ(ペネロペ・クルス)
息子が大ファンだった女優ウマ
に出会った。

マヌエラは彼女たちの手伝いをしたりして、暫く過ごすのだが……



監督曰く"奇人変人ドラマ"☆

子供を失ったり授かったり、そんな女性を演じたり、そんな娘を持つ母親がいたり。

とにかく色んな境遇の女性ドラマが描かれる。

名前通り"楽しませる"ことが好きなアグラードがイイキャラだった!
特に舞台に立ったシーンは最高!!!

母親が立ち直っていくドラマ、なんて単純な作品ではなく、そこに様々な人間模様が加わり、スペインらしい色鮮やかな世界が見える傑作でした♪
りょーこ

りょーこ