美化された中学校の思い出が、ふと脳裏に浮かんだ。
ちょっと前までは同じ教室で着替えていたのに。手を繋いで登下校していたのに。肩車されて運動会の行進をしたのに。
男女の境界線を意識しながらも、まだはっきりとは分かっていなくて、少しのえっちさと、じゃれ合う心地よさ。
そういった、あの時の気持ちを思い出した。
いやらしいと、無邪気が、どちらにも重しを置かれずに、ずっとバランスが取られているんだろうなって、思う。
思い出したというより、大人になった今、思い返せば、なのかな。
ピュアで、脆くて、狂気で、危うかったなって。
羨ましさと、あの頃には戻れない懐かしさと、でもそれを経ていまの自分がある。
えもいわれぬ気持ち!!!!