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マライの虎のmhのレビュー・感想・評価

マライの虎(1943年製作の映画)
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イギリス統治下マレーで名を成した森豊――ハリマオをプロパガンダ映画でとりあげたやつ。
当時の子どもの夢――雄飛して馬賊で成功することを現実のものとしたのすごいけど、それを国策映画で取り上げるのもすごい。んだけど、よく考えたら、「雄飛」という言葉自体が国策だったのかもしれないね。
森豊のウィキペディアを見れば、かなり創作を加えてできた映画というのがわかる。
子どもを射殺するくだりは創作がすぎるんじゃないかと思ったら、現実のほうがもっと過酷だった。そりゃ、賊にもなりますわな。
ざっと「宗主国イギリスは汚いから共産主義の華僑を使っている」VS、「現地人を反政府ゲリラに仕上げた日本軍」こんな感じ。
どっちも当然やってたであろうことだけど、俯瞰で見ると、「ローコスト植民地支配」VS「解放者の名を騙る侵略者」という図式が見えてくるようになってて大変勉強になった。
なんの説明もなしに、別バージョンエンディングも収録されてる。2パターンめがプロパガンダ味濃い目。
陣内孝則の「ハリマオ」も手元にあるので見てみようと思う。
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