とみー

クレイマー、クレイマーのとみーのネタバレレビュー・内容・結末

クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

二人でフレンチトーストを、こなれた手つきで二人で作っていくあのシーンは涙腺が崩壊でした。
父として弱い部分は見せられないと、寂しさを悟られない様に気丈に振る舞っているように見えたけれど、それでもやはり素晴らしい演技、表情で零れ落ちる寂しさ。
全てを犠牲にして息子を守った父
でも、それまではろくに向き合ってこなかった長い時間があった。
家族を捨てて自分自身を守った母
でも、それまではずっと自分は二の次で息子と向き合ってきた時間があった。
どちらが悪いでもない。2人とも、ただただ1人の人間だった。

クレイマークレイマーって邦題だから知らなかったけど、英語だとKramer vs Kramerだったのね。裁判で争ってそんなつもりでは無かったけれどお互いに傷つき気持ち的に陥れられたけれど、でも二人には共通してビリーへの愛があった。
だからこそ最後の判断になったし、最後のシーンは、そこで終わるのね!ってなったけど、ダスティンもメリルも素晴らしい演技で、二人の心の苦しさがとても伝わってくるような表情にただただ感嘆。
とみー

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