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嵐の孤児のRIOのレビュー・感想・評価

嵐の孤児(1921年製作の映画)
4.0
「春の雪」であった活劇のシーン
その時を彷彿とする活動弁士の語りは何だか大正時代に行ったかのような不思議な気持ち
弁士の澤登翠が1人何役も務めるその声がカッコいい
youtubeで完全サイレントの視聴が可能ですが私はこちらの悲傷の響きのある雰囲気があって良かったです
音楽も有名どころで満載していました

雪のノートルダム寺院に捨てられたルイーズ
自分の子供を捨てようとした男が小さな体に細雪が積もり凍える世界にたった1人で取り残されたルイーズを見て2人の赤子を抱えて帰ってくる

数奇な運命で出逢ったルイーズとアンリエッタ
固く信じる2人が美しい
妖精のように神秘的にモノクロームの中で輝いてます

革命の吹き荒れる中に翻弄されてるのは乙女2人だけではなく
仲良く語りながら歩いていたダントンとロベスピエールも翻弄され思想が割れ立場を対立させていく

カラーでも見たかった贅を尽くした豪華な衣装
18世紀のパリを再現したセットと「戦艦ポチョムキン」に負けないエキストラの数
感情の大きな自由を求める物語だった
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