菩薩

母の微笑の菩薩のレビュー・感想・評価

母の微笑(2002年製作の映画)
3.9
デビュー作『ポケットの中の握り拳』同様、母殺しが大きなテーマ、そして父殺しの不能、どうしてもベルイマン的と言いたくなる神性の否定。解説を聞きなるほどなぁと思うところもあれば、ベロッキオとベルトルッチを言い間違えまくってごっちゃになる部分もあり…。事なかれ主義に対する内なる反抗とは言え、まだ反抗意識を感じられるだけ、日本人の精神性よりはマシだと思う…。現在のEUの瓦解を予見したかのようなラストシーンが象徴的。
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