贅肉

スタンダール・シンドロームの贅肉のレビュー・感想・評価

3.5
あやふやに吸い込まれるアーシア・アルジェント。鮮緑の中の陵辱。精神を病んで絵にも現実にもどこにも居場所なんてなくて発狂しながら警察官に抱えられエンド。殺人者に脅かされながら謎を解く過去作から趣旨を変え殺人者との同調、被害者が加害者に至るまでの映画ということはここにきてのダリオ・アルジェントの変調であり、娘の苦しみさえ刻んで真っ向から表現している。「紅い深淵」が表ベストだとすると本作は裏ベスト。
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