YusukeMiyanishi

三十四丁目の奇蹟/34丁目の奇蹟のYusukeMiyanishiのレビュー・感想・評価

4.3
何でこれが日本であまり知られてないか不思議に思うほど素晴らしい作品。

自分がサンタだと信じる老紳士のクリングルから始まるこの物語、前半は彼が大手百貨店で販促役のサンタクロースを請け負う所から、後半では「サンタは存在するか」を国の機関である裁判所が決めると言うとても興味深い内容。

そして特筆すべきは登場人物の愛くるしさ!
お茶目で心優しいクリングルから始まり、親に物事を信じることは無駄と教わってきた少女スージーとその母親ドリス。その隣に住む弁護士のフレッド、百貨店の清掃係アルフレッド等々...そして色んな所で出てくる子どもたちの笑顔が可愛い!
皆、はじめはバラバラでしたが物語が進むにつれ、サンタを信じる心によって結び付きはじめ、最後は街中の人たちがサンタを信じていることがわかるシーンは観ていてとても気持ちがほっこりします。

裁判のシーンでも弁護人ではなく、裁判官に感情移入させ社会論理的にサンタを認める事の難しさを考えさせるのは感心させられました。面白おかしく描いてますけどね!

最近忘れていた「クリスマス」、そして「何かを心から信じ続ける事」の大切さを笑顔になりながら感じる一本でした。クリスマスの夜、もしくはそうでなくても是非観てみてください。

メリークリスマス!(7月)
YusukeMiyanishi

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