ヴぇる

三十四丁目の奇蹟/34丁目の奇蹟のヴぇるのレビュー・感想・評価

4.4
ハートウォーミング系の最高傑作の一つだ

序盤はクリスマス商戦に絡んだ百貨店、家族、従業員とサンタを巡るお話でテンポが良く展開が移ろいで行く。しかし、登場人物のキャラクターを蔑ろにしておらず、主要人物全ての背景がキッチリ描かれている。これは終盤も同じで素晴らしい。

中盤以降はサンタは本当にいるのか?という論点の裁判に移行する。ここからが今作のハイライトだろう。
最高の心地良さで笑いながら楽しみながら視聴することが出来るし、なにより心が温まる思いで幸福感に包まれる。
敵側の弁護人の息子のシーンや、判事の裏側での会話シーンは本当に最高だった。


また、今作は大人が見ても(子供向け作品と言っている訳ではない)唸る場面は多々ある。
ウォーカーとゲイリーが「信じるより常識の問題」か「無形の財産」か話し合いをするシーンはその点においてハイライトだろう。よく練られた脚本だと感心する他ない。

ラストシーンは様々なパロディにも使われており人気なのは折り紙付きだ。

総評として今作とは最高の出会いとなった。すぐにでもまた見直したい気持ちだ。
ヴぇる

ヴぇる