calanque

オアシスのcalanqueのレビュー・感想・評価

オアシス(2002年製作の映画)
4.8
「ペパーミント・キャンディー」の監督作品なんですね。凄い映画でした。今のところ2022年のベストかも。

韓国映画は良くも悪くも「容赦無い」と思うのだけど、この映画も然りだった。
例えば日本の「ジョゼと虎と魚たち」(この映画も好きだが)なんかがいかに生ぬるいかを思い知らされた。

時折入り込んでくる空想シーン(コンジュが健常者の女の子として存在してる)のタイミングも絶妙だと感じた。とても切ない。
鏡の反射光が蝶になったり、タペストリーのシーン(素晴らしいキスシーン)が本当に美しい。救いの無い現実の中に、ああいうファンタジックな演出入れられると、泣けてきてしまう。

本当に色々と容赦無いというか、見たくないものも突き付けてくる映画なので、苦手な人もいるだろうからお薦めはできませんが…。
個人的にはとても素晴らしいと思う作品の一つ。
calanque

calanque