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アダムス・ファミリー2のsoramametonのネタバレレビュー・内容・結末

アダムス・ファミリー2(1993年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

やー、みんな、元気にしてたかなー? おいおい、元気すぎるなー、そんなに大声を出されたらお兄さんの鼓膜が破れちゃうぞ。お兄さんもこりゃー負けてられないなー。
なんだいジョージ、ちゃんと朝飯食ってきたのかい? 顔色悪いぞ。ハハハハハッ!
今日紹介する作品は”アダムスファミリー2”だ。とってもクールでエキサイティングでデンジャラスな映画なんだぜ。どうだいみんな、興味がわいてきたかい?
何だい、ジョージ。拾い食いでもして、腹でも壊したのかい? えっ、そうじゃない…ははぁ、そーだろ、とってもお兄さんウザいだろー?
ということで、アダムスファミリーがパワーアップして帰ってきた。
ゴメズとモーティシアの間に男の子ピューバート誕生。それに伴い雇い入れたベビーシッターのデビーとフォスターがまさかの急接近。新しく入ったこの二人がアダムス一家をひっかき回す。

言い伝えによればアダムス一家には二人目の男児が生まれたら、どちらかを消さなければならない決まりがあると知ったウェンズデーとパグズリーはピューバートにあらゆる手を使って暗殺しようとするのだが、ことごとく失敗。騒がしい三人に手を焼くゴメズとモーティシアはデビーと名乗るセクシーなベビーシッターを雇うのだが、フォスターはデビーに一目で恋に落ちる。デビーもまんざらではなさそうだ。

デビーの策略でサマーキャンプへと追い出されたウェンズデーとパグズリーはレヴューの冒頭のようなイカれた陽キャ集団による陽キャ地獄に苦しめられる。
まるで人権を無視したような、陽キャは正義、陽キャであらずば人ではあらず、no yokya, no life. と言わんばかりに陽キャであることを求めてくる。最終的にはディズニー映画などを用いて、陽キャへと洗脳しようとしてくる。
私だったら心をはるか空のかなたに解き放ち、ハニワのようになるだろう(決して私はアンチディズニーではありません。でも、いつも明るく前向きで穢れない主人公に若干の気持ち悪さも感じなくもないのです…)。

一方、恋に落ちた恋愛オンチのフォスターはゴメズの助言もありデビーを見事射止める。というより、取り込まれる。デビーにはある秘密があった。資産家の変人を見つけては結婚をちらつかせてその気にさせる。そして結婚した初夜に資産家の夫を事故に見せかけて殺害し、遺産を分捕ろうという算段だった。のですが、もちろんフォスターはそんなことでは死にません。愛があれば多少の刺激はむしろご褒美な男なのだ。

1より2の方が私的には笑いどころも多く、面白いと感じた。2はより個々のキャラクターが生き生きと(?)描かれていて、途中から三場面に拡がりそれぞれの場面を折り重ねるようにストーリーが進んでいき、視聴者を飽きさせない工夫を感じる。そしてよもやというところで、2から登場のピューバートの大活躍。赤ちゃんとはいえさすがはアダムスファミリーです。
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