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8人の女たちのkojikojiのレビュー・感想・評価

8人の女たち(2002年製作の映画)
3.7
No.1534
2023.12.06視聴 
オゾン-8(2002作品)4/31

カトリーヌ・ドヌーブ、イザベル・ユベールエマニュエル・ベアールなど8人の豪華女優が共演。
 コメディタッチのミュージカルで密室殺人の謎解サスペンス。最後はどんでん返しも用意されているが、こちらはどこかでそうなるのではと推測されるので、中ぐらいの驚きだった。
 原作はフランスの劇作家ロベール・トマ作の戯曲だから、まるでワンシチュエーションの舞台劇を見るような映画だ。
どうだろう、これだけ組み合わせれば、この設定だけで平均点以上にならないだろうか。
あとはオゾン監督がどんな演出をして、この豪華女優人をどんなふうに演じさせるかだ。

 1950代、郊外の屋敷が舞台。クリスマスのために集まる家族の中で、屋敷の主人が死体で発見される。彼の背中には短剣が刺さっており、自殺ではない。雪に降り込められた屋敷の中にいる8人の女性のうち、誰が犯人か互いに探り出すうち、隠されていた事実が次々と明らかになってゆく。

 一番気になったのは、ミュージカルのシーン。あのドヌーブとユペールがどんなダンスをして、どんな歌を歌うか。
 全体的に誰もダンスは素人っぽくて、おばさま達の学芸会といった感じ。ただしそれなりにそつなくこなしているからやはり女優。 
この素人っぽさは案外新鮮で私には良かったかも知れない。もちろん太めのドヌーブがキレキレのダンスを踊ろうもんなら、一挙に評価は上位に上がったが、それは望むべくもない。なお、歌の方は申し分なし。
 ところで、ロミー・シュナイダーが出演しているが、8人のおんな達の一人ではない。
これはびっくりする(?)ような出演なのでよくご覧下さい。

 ということで評価はオゾン監督作品の平均よりちょっと上ぐらいで、3.7とした
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