「8人の美しい女たちが繰り広げる愛憎劇」と言ってしまえば簡単だが、
この映画の中には人間同士の沢山の要素が含まれている気がする。
それは、父と子の愛であったり、母と娘の愛憎であったり、兄と姉妹の愛憎に、妻と夫の愛憎、姉と妹の秘密に、男と女の愛、女同士の愛
沢山の愛と憎しみから成り立つ物語
舞台のように狭い世界の中で、時には歌い、時には涙を流し、愛と憎しみに包まれる女たちは美しい。
絵作りも非常に可愛らしい。
衣装や舞台の色彩の作り込みにも注目してほしい。
内容の大筋はサスペンス的だが、全体的にコミカルに描かれているのがこの映画の魅力の1つでもある。
「なんてひどい女たちだ」という感想を抱く方々もいるかもしれない。
ただ私にはどうしても「愛すべき女たち」「愛しい女たち」に見える。
老若男女に「あなたにはこの8人の女たちがどう見えるでしょうか?」と聞いて回りたくなるような素晴らしい映画。