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忍者武芸帳のKEIのレビュー・感想・評価

忍者武芸帳(1967年製作の映画)
4.0
白戸三平原作の忍者漫画の映画版。ホントに漫画の映画版で、漫画の各場面を撮影して、それに台詞を吹き込んだ作品。

信長の時代、人々の平等を求めて戦った忍者の影丸と、時代に振り回された武士の話。ひたすら親の仇を追う主人公的ポジションの武士は先日亡くなった山本圭。悪役で光秀の影武者になるのは佐藤慶。この圭対慶の戦いよりも、戸浦六宏演じる影丸(主題歌は影丸のことを歌ってる)と影一族(ほぼミュータント)の奇想天外な話も面白い。小沢昭一の語りの力も強かった。
佐藤慶が乗っ取った、山本圭の父の城が出羽国だったので個人的には親近感。

『SUPER!』のケヴィン・ベーコンの台詞「自分を倒してもまた悪は生まれる」(だっけ?)の真逆で、平等を求めるため、何百年何千年都戦い続けるって話。

戸浦六宏史上一番クールで先が読めない役だったかと(声の出演のみだが)。
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