月

メキシコに近い田舎町には失業者が溢れていた
そこで暮らすワル男3人組は、銀行強盗に入るが誤って行員を殺してしまい……

若者たち

それぞれの関係

悲劇、不条理
なんとも言えませんね

ストーリーは普通です

『ブレーキ・ダウン』を観て以来、私を魅了してやまないジャック・ノーズワージーが主演を務めた大変貴重な作品。ノーズワージーファン必見！

彼は本当に地味な俳優なので本作の監督がウィリアム・カットだと知った時はカットにコネかなにかあるのだろうか？と一瞬疑ってしまうほどだった。

ストーリーはメキシコ湾に近い田舎町を舞台に退屈な日常を逃避するため流れるように銀行強盗をしてしまう若者たちの末路を描いたもの。

新鮮味も派手さもない何てことはない作品だが、産まれた時から田舎暮らしをしていて、この町しか知らない私にはかなり沁み入る話だ。毎日が同じことの繰り返しで適度な刺激もなく、遊ぶ場所もない。楽しみが見出だせず、将来も不安しかない。死を待つだけの町から出たい気持ちはあるけど、そんな勇気は端からなくて。何も変わらない平凡な日常こそが幸せなのかもしれない。けれど当たり前は、つらい。

ノーズワージーが演じるのは妻と頭の弱い義弟と暮らす普通の青年役だが、素朴さの中に宿るひたむきな優しさが痛々しかった。

主役ということもあり、終始出ずっぱりというのは本当に嬉しい。キスめちゃくちゃ上手い(リップ音たまらん)な～とかそんなことばかり考えられるのでおすすめ。

多分、時代だと思うのですが救いが無い内容でした。本当は地元で幸せに暮らせるのがイイですよね。監督がウィリアム・カットでした。