メル・ギブソンって意外とルー・リードに似ててかっこいいなと思った。
パワフルな壮年男性が女性の心を読めるようになって改心するという話で、2000年の映画の割に現代的なテーマじゃないか…と思いきや男性目線に終始というか、基本的にはメル・ギブソンがひたすら良い思いをするところが旧時代感がある。とはいえ改心して、何もかも上手く行く過程が『恋はデジャヴ』とか『天使のくれた時間』ぽくて、悪くなかった。
脇を固める役者もツインピークスのローラ似のヒロインに、ウィノナライダー似の娘、ティルダ・スウィントン似の自殺願望のある儚い感じの女性職員と、華があっていい。けれどもとりわけメル・ギブソンのチャーミングな壮年男性という感じ、ストッキングを履くのに苦労して七転八倒しながら腹筋とかがセクシーな感じが衝撃的で良かった。