toa

美しき棘のtoaのレビュー・感想・評価

美しき棘(2010年製作の映画)
3.1
平気なわけないじゃんね。その棘は誰よりも自分に刺さってるんだよね。

鬱屈していて観る人を選ぶかも。でも美しいレア・セドゥの静かな涙は一見の価値ありだと思いました。

虚無感を紛らわすためだけにうろつく場所は似た者ばかりで、なんとなく流れに任せてみても結局お互いただそこに居るだけだから、すぐに居心地は悪くなる。
もし4、5歳幼なければ人前でも泣けたのだろうし、もう少し上なら説明できたのかも。狭間のもどかしさがひしひし伝わる。
でも家族の様子からして昔から分かりにくい子扱いだったんだろうな、おそらく唯一の心を許せた人を喪った彼女はこれからどうしていくんだろう。苦しい。
toa

toa