かぴばる

アリス・イン・ワンダーランドのかぴばるのレビュー・感想・評価

4.2
 あべのハルカス美術館で開催中の「アリス展」でピックアップされていたので鑑賞。アカデミー賞美術賞、衣装デザイン賞は伊達ではなく、その2点だけでも十二分に楽しめるファンタジックな出来。赤の女王城の禍々しくもファンシーなデザインは必見。

 ストーリーはいわゆる原作アリスの後日談で、前回不思議の国を訪れてから13年後、19歳になったアリスが不思議の国を再訪し、当時の記憶……と見せかけて、成長する過程で失っていた純真さや挑戦心を取り戻していく成長物語。

 展開が目まぐるしくおいていかれそうになるが、その感覚もまたアリスの追体験と思えば原作再現度は高い。

 大きくなったり小さくなったりする過程で服のサイズが都度合わなくなり、アリスが次々と着替えていくのは見事。それそれ、それが見たかったんですよなんだかんだ言ってさ。