キミシマユウキ

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士のキミシマユウキのレビュー・感想・評価

3.6
重傷を負ったリスベットは病院に収容され、厳重に監視される。真実が明るみに出ることを危惧した 公安警察の元班長グルベリは関係者の口封じに動き出し…

原作はスウェーデン本国で
「読まないと職場の話題についていけない」
と言われるほどベストセラーとなった
ミレニアムシリーズ!
社会現象レベルで大反響を呼んだ第1作の半年後に2作目が、そしてその2ヶ月後にこの3作目が公開。ペース早いよ。
全部観るために一応完全版で鑑賞。


👩‍⚕️👩‍⚕️眠れる女と狂卓の騎士🗡🗡


↑このタイトルってめっちゃ中二病ですよね。
考えた人は本当中二のことが分かってる。
だって普通に「きょうたく」て打っても「狂卓」てならないでしょ。ほんと愛おしいこのタイトル。
閑話休題
余談はさておき、今作は2作目の直後から始まる物語。ほんと2作目と3作目は前後編というレベルなので見てないとサッパリ分からないだろう。
リスベットの過去の真相、政府を巻き込む巨大な陰謀の結末が描かれる!
相変わらずミカエルとリスベットの絡みが少ない、というかミカエルの存在感がシリーズを重ねるに連れて薄くなっているのは気のせいか…(笑)
やっぱり1作目が、というかフィンチャー版が至高だなぁと思う結果にはなってしまったが、後半の裁判シーンのカタルシスはなかなか!
というか1作目のア〇ルSE*がこんなに重要なファクターになるとは思わなんだ!
とにかくこのミレニアムシリーズは虐げられる女性の人権とそれへの抵抗を描くという芯がしっかりしていた。

出演者は変わらずなので割愛。
リスベット役のノオミラパスは2~3でもはや見た目は普通のちょっと強そうな女性にしか見えなかったが最後の最後でパンクな服装に変わるので乞うご期待。あのモヒカンのセットに1時間以上かかるそうです。(テキトーです。)

完全版で三部作見たのでかなりスウェーデン版に愛着が湧いたことはたしかだが、

「やっぱりデヴィッドフィンチャー監督って天才だな!!」

ということを再認識出来たシリーズなのでした(笑)

サスペンス好き、パンクな服装の女性が好きな方、そしてア〇ルネタを最終作まで引っ張るシリーズを観たい方にはオススメの作品。